糖尿病の鍼灸治療

このエントリーをはてなブックマークに追加

糖尿病について

ここでは糖尿病による上昇した血糖値から、頑張って正常な血糖値を維持している最中に起こる、治療後有痛性神経障害についてお話ししたいと思います。

糖尿病が痛い?聞いた事ありますか?私は無かったです。でも多くの糖尿病の患者さんを治療しているうちに治療後有痛性神経障害というものを知りました。

糖尿病による神経障害は医師でもあまり注意して問診や診察をしないようです。※糖尿病の専門病院行かないとすぐに解決できないかもしれません。

糖尿病神経障害は、脳や脊髄などの中枢神経の障害ではなく、感覚神経、運動神経、自律神経など、脳や脊髄を出た後の末梢神経の障害です。神経に糖分(ソルビトール)が過剰に蓄積したり、神経を養っている細い血管が詰まることが原因と考えられているそうです。このソルビトールが軸索(神経の線)に蓄積してしまうことで障害されるとかんがえられているそうです。

この神経に蓄積したソルビトールは血糖値が高いと蓄積していき、少なくなると減っていくそうです。尚、健康体(血糖値が標準の人)でもソルビトールの蓄積は行われます。色々調べてみても確証的な文献にはあたらず、なんとも歯切れの悪いものしか無かったです。

でも、この神経障害はめちゃくちゃ不快です。主として、寝る前に足の裏や指先がジンジンとし、熱感や冷感が起こり、場合によっては腓骨の方まで痛かったり、足の局所的な所が刺すような痛みがでたりします。この文章を読んでいて、経験者は解ると思いますが、とにかく不快です。寝就けないし、痛みで起きるといった事があります。不眠も影響し、鬱症状も出るようです。

これ、頑張って血糖値を下げている人の15%-20%くらいに起こるようです。だから急激に血糖値下げないでねとお医者さんからは言われると思います。

ちょっとだけ糖尿病の話に戻します。糖尿病も種類があります。2型糖尿病は主に血糖値が長期間高い値の為に身体に様々な影響を与えます。これに対しては医師に積極的なアドバイスと治療を求め、食事の管理と運動の管理が必要です。※これは病院でも話してくれると思います。

治療後有痛性神経障害が出てしまった人は、頑張っちゃった方でしょう。よく頑張りました。でも痛いです。病院で、痛み止めの薬を処方されるかもしれません。


治療後有痛性神経障害の鍼灸のアプローチ

鍼灸治療では、痺れや痛みに対してアプローチをします。足部においては、脛骨神経・浅腓骨神経・深腓骨神経に対して、神経パルスを行います。刺激に敏感な方には刺鍼のみとします。また痺れが多い場所などに温熱刺激を与えたりもします。これには神経障害の程度にもよります。