鍼灸治療がなぜ効くのか~鍼灸理論~

一月も半ばになり、治療院には、新しい方々が治療に訪れていただいております。

治療に訪れた方に、なぜ鍼灸治療が効くのかという事をお話しております。
また、二月末には鍼灸国家試験があり、先日は鍼灸理論の特別授業を担当した事もあり、この辺りを記しておこうと思いました。

一般の方向け ~鍼灸がなぜ効くのか~肩こり

人間の身体には筋肉があり、運動は全て筋肉の収縮が関わっています。筋肉への命令には脳からの指令が神経線維を伝わり、筋肉に達すると力が入ります。もう一つは自律神経の関与です。筋肉内の血管などは全て自律神経が支配しており、血液の流れなどを管理しています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は主に闘うまたは動く時に優勢に働きます。副交感神経は食事や、睡眠などのリラックスするときに優勢に働きます。交感神経は筋肉を緊張させます。これが続くと末梢血管が収縮し、筋緊張が亢進し、その結果肩こりが発生すると考えられています。
 鍼灸治療が肩こりにどうして効くか?
筋肉の固さには様々な因子が関与しています。神経の活動状況や、筋肉が含む水分量などです。
この筋肉の硬さを指標として、鍼灸の実験は様々な方法で行われてきました。
我々鍼灸師は、この筋肉のコリを硬結と呼び、そこに鍼を刺入し、1Hzで刺激すると、このコリが緩む(筋肉の硬さが柔らかくなる)という事を鍼灸学校で習います。筋肉を緩ませる一つの手法です。
筋交感神経の活動を抑制する事が報告されています。鍼刺激により、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が、神経終末から放出され筋肉血管を拡張する事も確認されています。
 また、 下降性疼痛抑制系 という鎮痛効果も鍼灸治療では得ることができます。これらは人に備わった機能であり、鍼灸治療はそのスイッチをいれるお手伝いをしていると考えます。

上の写真は鍼灸学校で習う生理学的相互作用です。
と、こういった科学的に研究されている事が国家試験に出題されています。

ですが、東洋医学的、鍼灸治療効果の説明もあります。
お客様の好みにより、上記のような生理学的な説明と、東洋医学的説明とご用意してお待ちしております。

寒くなってきました。自律神経調整で来院する方が増えてきました。
お気軽にお問合せください。

肉離れは、鍼灸の適応疾患です

私が、治療中だったり、外出時に予約の電話をスタッフが受ける事があります。

「こういった症状なんですがこれって鍼灸で治りますか?」と

肉離れみたいなのですがこれ、鍼灸で治りますか?

1、本当に肉離れなのか?

肉離れ(別名:筋断裂)とは、筋肉の一部分が断裂した状態を指します。スポーツの競技中などに起こる急激な筋肉の収縮により発症することがあります。肉離れを起こすと、その瞬間に筋肉の断裂音が聴こえることがあり、その後、痛みが生じます。

瞬発的に筋肉に力を入れた場合に起こりやすく、断裂音などが聞こえる場合もあります。
筋組織が断裂してしまった状態を肉離れと言い。、ひどくなると筋膜まで損傷します。
大腿四頭筋
ハムストリングス
腓腹筋(下腿)
に多いと思いますが。
それぞれ鑑別や重症度のめあすは異なります
腓腹筋ですと
1.ストレッチ痛が軽い
2.膝を曲げればストレッチ痛が軽い
3.つま先立ちできない、膝を曲げてもストレッチ痛がでる
このように重症度は上がってきます。

なので、患者さんが言う通り、本当に肉離れなのか?
それとも違う病態なのか?という鑑別から始まり
部位(筋肉)の特定
重症度の判断(病院への転院も含めて)
そして、治療となります。

スポーツ外傷の鍼灸治療目的としては、様々な機能障害を軽減させ、競技復帰に可能な状態にし、されに再発を防止する事を目的としております。
早期復帰を、目指す場合などは鍼灸治療が有効だと考えます。

下記論文は肉離れの鍼パルス治療ので、自分もファーストチョイスでこういった治療法を選ぶと思います
ご参考までに

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/6/0/6_0_123/_pdf/-char/en

このように筋肉の疾患がわかれば、その筋肉に対してアプローチをすればよいのですが、感覚的なものだと、治療がかわってきますので、来院時に診察させていただきます。

当院に治療に来られるかたの多くはランナーで、特に大会前後のコンディショニングに来られる方が大勢います。
セルフケアとしてのお灸(せんねん灸)の指導も行っておりますのでお気軽に相談してください。

腰痛 季節の変わり目は特に注意

秋から冬へと季節が変わっていきますが、こういった季節の変わり目の体調管理が必要です。

腰痛といっても色々あります

腰痛のおこりやすい部位
Ⅰ.ろっ骨の11、12番

Ⅱ.腰方形筋(ようほうけいきん)、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

Ⅲ.臀筋

Ⅳ.胸椎の11番〜腰椎の2番

Ⅴ.腰椎の4、5番と仙骨の接合部

Ⅵ.仙腸関節(せんちょうかんせつ)

Ⅶ.梨状筋(りじょうきん)

 

このような部位での腰痛が多いです
では、原因はどんなものがあるかというと

筋肉 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅶ
筋肉のつっぱり、炎症によって起きる腰痛。
重い物を持った時、体をひねった時などに起こります。
腰痛の原因で一番多く、急性のものは『ぎっくり腰』と呼ばれています。
鍼灸治療の適用と言えます。

骨 Ⅳ Ⅴ Ⅵ
骨ができあがっていない成長期、スポーツのやりすぎが原因で起きる腰椎分離症(ようついぶんりしょう)や、加齢によって骨がもろくなり(骨そしょう症)、尻もちなどがきっかけで起きる腰痛(圧迫骨折)があります。熱感や痛みが強まる場合。長期に渡っての痛みなどは病院での受診をお勧めします。

椎間板 Ⅳ Ⅴ
毎日の腰への負担が積み重なって起きる腰痛。
骨と骨の間にあるクッションの役目をしている椎間板(軟骨)がうしろに飛び出し、神経を圧迫します(椎間板ヘルニア)。
腰痛だけでなく、坐骨神経痛(臀部、大腿の裏に走るような痛み)や足先のしびれなどの症状があらわれることもあります。
鍼灸治療の適用となります。

内臓
腎臓やすい臓の炎症、尿管結石、婦人科の病気(子宮、卵巣)、大動脈瘤、腫瘍など、内臓疾患からくる腰痛。じっとしていても痛く、その痛みがだんだん強くなっていくこともある
じっとしていて痛い 痛みがどんどん強くなる 発熱 このような症状は病院で受診をお勧めします

神経
腰椎々間板ヘルニアが原因でおこる坐骨神経痛、足への放散痛やしびれ感があります。
鍼灸治療の適用となります。

なので、骨と内臓が原因の場合は病院へ
筋、椎間板(関節)、神経の場合は、鍼灸治療の適応範囲と言えます。(もちろん各種診察の後ですが)

鍼灸治療の効果とは?

痛みには、大別して、炎症と循環不全に別れます。
炎症はそこになんらかの、故障が生じてそれを人体が治している為、また動かしてひどく損傷しない為ににリミッターとして痛みが生じます。また、体液の循環不全により痛みが生じます。これらの改善の為に鍼灸治療により、発痛物質の除去を促します。筋肉の過緊張している部分に刺鍼するとその筋肉が緩みますので、筋肉の過緊張による痛みや、筋肉が神経を絞扼しての痛みなども、これで緩解します。
と、ここまでは生理学や解剖学的な痛み。
これとは別に、人体には経絡という流れがあり、この流れが乱れていても痛みがでます。なかなか治らない腰痛なんかはこっちかもしれません。冷した事によって痛みが出る場合などに温灸などは効果があります。
鍼灸治療には色々な方法がありますので、まだ鍼灸治療を受療された事が無い方は一度いらしてください。

また2017に米国内科学会が公表した腰痛治療に関するガイドラインが発表されまして
それによると腰痛患者に対して、まずは薬剤を用いない治療法(非薬物治療)を試すことが推奨されています。もちろん鍼灸は適応です!
詳しくは
https://www.asahi.com/articles/SDI201703101032.html 朝日新聞デジタル

治療の際には
1、どこが痛いのか?
2、いつから痛いのか?
3、どうすると痛いのか?
4、原因は?思い当たる事はあるか?
と、いった事をおききすると思います。

来院をお待ちしております。

吸角(きゅうかく) 吸球(すいだま)カッピング

エステなどでもカッピングという名称でおなじみかと思いますが

この写真は背中を上から順に施術してます

この方の場合だと左側がより濃く痕が残ってます。

東洋医学には瘀血という考え方があり

末梢血管で血が渋滞したりする

軽い循環不全といったところでしょうか?

冬場に足の指さきが冷たくなる方などは

足の指に末梢の循環不全が起こっていると考えます。

後、注意したいのがカッピングでも吸角でも

痕がつきやすい所とつきにくいところがあります

ここからの文は予測

末梢の毛細血管にゴースト血管(通常血液が流れていない血管)

これを陰圧がかかるので体表に血液が引っ張られこのゴースト血管を壊すため痕がつくのではないかと

毛細血管も壊して新しく再生した方が、色々と良いですからね

内出血じゃないと言ってる先生もいますが。。。

ちなみに陰圧を強くかけて長時間おいておけばくっきり痕がつきます。

上記の写真は 肌がピンク色になって30秒から1分くらいで外してます

ほとんど一分おいておきませんが

それでも次の日に痕が出たなんて患者さんもいらっしゃいます

だいたいその前に解るので「痕が出ますよ」と言ってから施術してますが

これだけ書いておくと何のためのカッピングなんじゃいとなりますが

スッキリします

一週間くらいあと付きますけど

腕上がらなかった患者さんの施術後、3日目の写真

背中全体に施術しましたがここだけ痕がつきました

腕は治りました

このぐらいの痕だと3週間くらい消えるのにかかります

こういった情報も提供させていただきます。

全ての患者さんに吸玉するわけではありません

 

最後に 吸玉の感想

 

背中がひきつるように痛かったり

胃が痛い時など

かなり気持ちいいです

吸玉を付けてるとき痛いようなら我慢をしないで 言いましょう

 

でも気持ちいいんですよ コレ あと付くけど

 

朝霞あおば台整形外科の横部院長と相対で練習した思いで
openホヤホヤですので 病院はこちらで!

 

肩こりだと思ったら、肩こり感

肩こりというくらいなので

コリがあるはずなのですが

コリが全くなかった患者さんの話

春先の話なのですが

肩こりと頭痛で治療にいらした方

しかし、コリが無い

くすぐったがりで、触ると痛がる

どこを触っても痛がる

感覚神経が過敏になってるみたいで

だから肩にコリが無くても コリ感を訴える

お腹から診させてもらうが

ちょっと押すと痛がってしまう

それでもポイントだけみつけて治療

15分ほどでとりあえずくすぐったがりは無くなったのでいつもの通りに治療

くすぐったい感覚も痛覚の一部だそうで

こういった場合はやはり自律神経の調整から入ると治療の効果が出やすいですね。

コリがないので肩に一本も打たずに終了

で  す  が  !

それじゃなっとくできないでしょうから

やはり肩回りを治療して終了

 

もう一例

陰陵泉を触れただけで痛がった患者さん

内側にある骨を膝方面に撫で上げて止まったところに陰陵泉という経穴があります。

脾経の井穴ですし、使い勝手が良い経穴なのですが

通常は押すと痛がる人はいるのですが

触っただけで痛いという人は初めてでした。

この内側の骨は脛骨というのですが

まぁほとんど痛がってました

図にある地機なんかは腰痛とかでも反応が出る経穴なのですが

まぁなにから何まで痛がり

治療できないなぁ とも思いましたが

こんな時にも腹診でお腹をみると、硬結が・・・

硬結(なんか硬いの)がコロコロしておりまして

この硬結がとれると

陰陵泉を痛がらなくなりました。

自分でいうのもなんですがちょっと不思議な事例でした

その後、肩こりよ腰痛の治療して終了

この方もやっぱり感覚過敏だったように思えます

 

感覚って不思議ですよね

 

膝痛だと思ってたら実は腰に問題が

どうやらゴールドコーストのマラソンは完走できたようでおめでとうございます。

いいなぁ海外旅行。。。

 

つらい膝痛

お客様の中には椅子から立つ際に足がこわばって立てない

このような相談があります

もちろん膝も悪いのですが、その原因が腰にあったりします。

もうねぇ、5分とか10分とか15分歩いたら、足しびれるとか言ってる人は

脊柱管狭窄症の う た が い どころか ほぼ 当確と言ってもいいかもしれません

よく言われるのが「でも先生、腰は痛くないんです」

はい、みなさんそうおっしゃいますが

試しに腰の治療をすると

あら不思議

あれだけこわばっていた足が とか

力が入らなかった 膝が とか

よく言われます。

別に鍼灸の不思議な事をしているわけじゃないんですよー

なんらかの原因で 神経を筋肉が挟んでいたり

なんかでっぱりができて栄養できていなかったりとか

ほとんどがそんな感じです

中には詳しく知りたい方もいらっしゃるので

病因いって、写真とってもらったらどうです?と

細菌は説明してくれる場合もありますが

とりあえず写真とってきてくれれば説明はします。

写真みれば本人も一発で納得

そう、でも

どうしてこういう症状になるか?

実はドクターでも説明できない事だらけなんですよ(でも優秀なドクターは説明してくれますよー)

例えば、腰椎に脊柱管狭窄症があるのは写真でわかりましたが

どうして腓骨の真ん中の後ろが痛くなるのか

まぁそこの知覚や痛みの神経がどうにかなっているのですが

どうして?どうにかなっちゃったのかとかは解らないんです

この場合、痛み止め 湿布薬とか 奥義ブロック注射とか

確かに効きます

でも、効いたら確定診断出るけど、効かなかった場合はよくわからない

なんて事も多々あるんです

じゃぁ鍼刺すとなんで良くなるのよ(良くならない場合もありますが)

基本的にはその部分の血流を良くして発痛物質や炎症物質を流す

血行をよくするだけでも治っちゃう(痛みが無くなる)事は多いです

こればかりではないのですが、鍼を刺す事で一番変化を与える事は血行じゃないでしょうか。

最近では顔鍼の研究も大学でやっていて、鍼を顔に刺して、その鍼を抜いた後も顔の血行が通常よりも上がっているという論文でてました。

ちょっと不思議な東洋医学の施術もあるのですが、ファーストチョイスは血行の改善というのはどんな鍼灸師でも考えるのではないでしょうか?

これは鍼さして、筋肉に電気流してます。

血行の促進と筋肉のこわばりを取るのを目的としています。

鍼灸未体験の方是非おこしください。

 

ギックリ背中

五月から七月にかけてギックリ腰の続発する季節です。GW前後で、ギックリ腰の患者さんが駆け込んできました。

かくゆう私も・・・やりそうでした。

現在ちょっと気になるのが背中

六月はがんばってトレーニングしようと考えていたら

あれあれあれ。。。

なんか背中に違和感が

硬い

ストレッチしても硬いこんな感じで右足を左側の遠くへ、そして腰をひねる(背骨全体をひねる)

いつもより硬い

4月頃からイスに座って仕事する時間が急激に増えて

なんかそれ以来おかしいと。。。

朝起きると7番胸椎から10番胸椎の間が痛い

肋骨角の辺りが痛い

あれ!?

飲みすぎで肝臓腫れてきた?

とか、

腹直筋めっちゃ硬くない?

とか、

思っていました。

胸脇苦満と心下痞硬の合わせ技

こんな毎日

そろそろ我慢も限界なので

いたわってみる

まず、イスと机が身体に合ってない

これは買い替える以外どうしようもないので

とりあえずイスの上であぐらにしてみる

胸椎が曲がってそれがT7-10の位置

肋骨角の辺りは色々な筋がふちゃくしている。

腰腸肋筋がたぶん痛いヤツだ

自分で出来る事だとやっぱりストレッチとストレッチポールもあり

脊柱起立筋全体も硬い

ここまで硬くなると流石に胃の調子も悪くなってくる。

負の連鎖が始まってしまうので、体調管理は大切です。

直接このあたりに斜刺か横刺して、太衝とか行間辺りにも刺してもらいたい。

 華佗夾脊40本くらい打ってもらいたい

華佗夾脊(かだきょうせき)、夾脊(きょうせき)取穴部位:第1胸椎から第5腰椎まで棘突起の外5分 全34穴

ああ、絶対にここに鍼刺したら気持ちいいのにな。。。

このままにしておくと、ギックリ背中orギックリ腰はまず間違いないです。

寝れなくなってきたら。。。こぇぇ

皆様もギックリ背中にはお気をつけてください。